「住宅購入を考えているが迷っている」という方は少なくありません。
多くの方が迷う理由の1つに「購入金額」が挙がるかと思います。
特に注文住宅に関して言えば、打ち合わせをしている内にどんどん高くなり、想定していた価格を優に越してしまったという話を耳にすることがあります。
最初にお伝えするとこの現象は「実際に起きる現象」なのです。
では、何故この現象が起きるのでしょうか?回避することはできないのでしょうか?今回は高くなる原因と対策について解説します。
建て売りと違い注文住宅は夢が大きくなる
建て売り住宅の場合、家の形状(平屋や2階建て)、部屋の数、大きさ、キッチンやトイレ、お風呂等の設備と全てにおいて決まった状態での販売がされています。
注文住宅の場合、これら全てが自分自身で決めることが可能です。窓のサイズから廊下の幅まで建築上問題がなければ全ての希望を叶えることができます。
注文住宅であれば、自分が目指す希望を完璧に叶えることも可能になってきます。
しかし、全て叶える為には価格と相談する必要が出てきます。
生涯に一度あるかないかという大きな買い物だからこそ、こだわりたい。
注文住宅の場合はこうした住宅に対する夢が膨らむことで希望する設備や配置等が打ち合わせの中で大きく変わってきます。
この変化が高くなる原因の1つです。
今後、一生住む家だから失敗したくない。そんな思いが価格を上がることを助長させるのかもしれません。
ホームメーカーの初期予算はあくまで最低ライン
これはホームメーカーさん、あるいは担当者によって変わると思いますが、ホームメーカーさんも商売です。
契約を結んでいかないと仕事になりません。
ホームメーカーに訪れて、最初に提示される価格はあくまで「この費用で家が建ちますよ」という価格です。
こちらの住宅に対する希望は入っていません。
家に対する希望等、事前に伝えていた場合は分かりませんが、大体が打ち合わせの中で大きく変わってきます。
最低ラインの予算で作るのであれば、場合によっては注文住宅にする意味もなくなってしまう可能性も出てきます。
結果、価格がどんどん高くなることに陥ってしまうわけです。
材料費が高騰している
住宅の多くに使われている木材。
この木材が高騰していることをご存知でしょうか?
元々、日本は木材を海外からの輸入に依存しています。
しかし、近年では海外でも木材需要が高まっており、木材が高騰しています。
これをウッドショックと呼ばれています。
さらに、ここ数年ではコロナの影響も受けており、海外では林業の働き手が減っていることや輸入する為に必要なコンテナも不足しています。
その為、木材の高騰が進んでいます。
古来より日本家屋は木材を使用することが多く、日本人は木材に慣れ親しんだ人種であることが言えます。
それが理由かは定かではありませんが、木材を使用した住宅は人気があります。
注文住宅でも木材の使用を希望する人は多いかと思います。
しかし、木材の使用を増やすことで結果的に建物価格を上げてしまい、予定していた価格を越えてしまうことに繋がります。
使用する材料によって価格は大きく変わります。
住宅に使う材料でどのくらい違うのか把握しておくことも重要となります。
どんどん高くしない為には?
注文住宅で価格が上がってしまう理由を伝えましたが、価格が上がらない方法はないのか?
最後に価格が上がらない為の対策をお伝えします。
まず、自分が建てたい家を明確に決めておくことです。
自分がどんな家に住みたいか、部屋数や大きさ、設備で必要な箇所はどこか、住宅の全体像を持っておくことが大切です。
大まかになると打ち合わせで話を詰めた時にどうしても誤差が生まれてしまいます。
全体像をつかむことで価格の上下幅を抑えることができる為、なるべく詳しく決めておきましょう。
次に注文住宅で出せる価格はどのくらいなのか把握することです。
住宅を購入される方であればローンを組む方がほとんどだと思います。
今では住宅ローンのシミュレーションがネット上でできます。
自分の家計の中で月いくらローンを支払うことが可能か把握することで最大の価格を把握することができます。
最大の価格を把握することで価格上昇に対して厳しく見つめ直すことができる為、事前に調べておくことをおすすめします。
まとめ
一番重要なことは注文住宅にも妥協が必要ということです。注文住宅は無限に価格を上げることができます。
価格を上げる要因として設備、材料等ありますが、細かく分けるとキリがありません。
全てにこだわることは決して悪いことではありません。
しかし、全てを叶える為にはその分、価格が上がるということは事実です。
購入する価格をある程度決めているのであれば、叶えたい夢のうち諦める部分を作ることも大切です。
叶えたい部分の優先順位を明確に着けることで現実的な価格と夢がなるべく叶えることができた住宅を両立させることができます。
夫婦で住宅購入を考えているのであれば、予め話し合いをして優先順位をしっかりしておき、価格上昇を予防しましょう。
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