年齢的にも、タイミング的にも、そろそろ家を建てて落ち着いて暮らしたいのに、夫がなかなか決断してくれない。
こんな悩みを抱えていませんか?
そんな時は一体どう説得したら良いのでしょうか。
「マイホーム買ってくれなきゃ離婚する!」
なんて言っても意味がないですよね。
今回は、マイホームを決断できない夫を説得するためのプロセスや考え方を解説していきます。
といっても結論から言うと
「家族の幸せなシーンを旦那さんに想像させる」
というのが答えなんですけどね…。
家づくりの第一歩のお役に立てれば幸いです。
夫の重圧は妻の想像以上
共働き家庭が増えたとはいえ、出産や育児で退職せざるを得ない女性が多いのが現状です。
そんな中、男性が感じる「住宅ローンの重圧」は妻の想像以上なことも。
具体的には、簡単に仕事を辞められなくなる(逃げ道が無くなる)ことへの不安感だったり、この先30年以上働き続けなければいけないことに対する絶望感のような感情です。
この感情が生まれる原因は、決して家族をないがしろにしているからではありません。
むしろ、家族への責任感が強い人ほど重圧を感じる傾向にあります。
この重圧の背景には、夫が今の仕事に不安を抱えているケースが多く見受けられます。
- 「この先給料が上がらないかも…」
- 「今の仕事を続けたくない…」
- 「チャンスがあれば転職したい…」
こうした不安感は”論破”でどうこうできるものではありません。
説得するには、1つ1つプロセスを踏んでいく必要があるのです。
絶対に言ってはいけないNGワード
ちなみに、旦那さんに絶対言ってはいけないNGワードがあります。
それは
「◯◯さん家、家を買ったんだって」
ということ。
ただでさえ、比べられたりして疲弊している旦那さんにこの言葉を浴びせることは
傷口に塩を塗る行為
以外の何者でもありません。
旦那さんが反発するのは目に見えていますので。
メリットとデメリットを「見える化」する
まず、あなたが最初にするべきことは、妻側で家を買うことのメリット・デメリットを整理しておくことです。
これをしておかないと、夫が「持ち家よりも賃貸のほうがいい」と考えている場合、最終的に言い負かされてしまいます。
家庭によって何がメリット・デメリットになるかはそれぞれですが、一般的には以下の通りになるでしょう。
家を買う場合と賃貸の場合、両方のメリットとデメリットを把握しておくのが重要です。
【持ち家のメリット】
- 内容や間取りなど、家族に合わせたデザインができる
- 家や土地が資産になる
- 子供をのびのび遊ばせられる
- 支払いが一定かつゴールがあるので老後の資金計画が立てやすい
- 賃貸よりも広い家に住める
- 賃貸よりもよい設備にできる
【賃貸のメリット】
- 住み替えが簡単
- 所有に伴う責任を負う必要がない
- 収入やライフスタイルに合わせて引っ越しができる
- 新しい家に住める
【持ち家のデメリット】
- トラブルや災害があってもすぐに引っ越せない
- 修繕費や固定資産税がかかる
- 住宅ローン、つまり多額の借金を抱える
【賃貸のデメリット】
- 家賃には〈大家さんの儲け+修繕費+固定資産税〉などが含まれているため持ち家よりもお金がかかる。
- もしくは同額を支払っても持ち家よりグレードが下がる。
- 死ぬまで家賃を支払う必要がある
- 設備や内装を自由にできない
- 高齢になると家を借りにくくなる
できれば、これらを紙などに書いていつでも見返せるようにまとめておきましょう。
しかし、まだパートナーには見せないでください。
というのも、説得を試みる際にこれをいきなり見せては逆効果になってしまうからです。
自分の価値観・ビジョンを言語化して伝える
先ほどのプロセスを経てわかったかもしれませんが、実は家を持つにしろ、賃貸で住み続けるにしろ、どちらもリスクを抱えることには変わりありません。
であれば重要なのは「暮らしの中身」です。
あなたが次にやるべきことは、自分の価値観・将来のビジョンを言語化して伝えることです。
「あなたが家を購入してくれたら家族はこんなに幸せになるのよ!」
これを旦那さんに見せるのです。
ここでは一旦金銭的なことは置いておいて、将来夫や子供と一緒にどういう暮らしをしたいかを思い描きましょう。
持ち家であれば周りを気にせず、子供やペットと一緒にのびのび暮らせますよね。
それに設備が今より充実すれば、家事の時間を短縮でき、家族団らんの時間を増やすことができます。
また何より、理想の住環境で暮らすことは他の何にも代えがたい経験です。
ここまで伝えることができたら、「1回住宅展示場に行ってみない?」と夫を誘ってみましょう。
しぶしぶでも大丈夫です。実際に家を目にすれば、ぼんやりとしたイメージが一気に鮮明化し、「持ち家、いいかもしれないな」と心変わりしてくれます。
そんな簡単に上手くいく?と思うかもしれませんが、人は案外単純なものです。
それに住宅展示場のスタッフさんは家を売るプロですので、彼らにある程度任せておけば大丈夫。
気づけば2人で「間取りはどうする?」「この壁紙いいね」なんて話がはずんでいるかもしれません。
メリット・デメリットの話はその後で構いません。
住宅購入のリスク・デメリットにどれだけ備えられるか。
そして実際の資金計画をどうしていくかを現実的な側面で話し合いましょう。
旦那を説得する裏技
ちょっと裏技的な感じですが、奥さんであるあなたが「見積もり」を作っちゃって旦那さんに見せる、という方法もあります。
男性は映像を想像するよりも、数字を見た方がいろいろな点でピン!とくる場合が多いのです。
「タダだったから見積もり頼んじゃった!」と無邪気な感じで旦那さんに数字を見せると、意外に考え方が変わったりするかも。
まとめ:住宅購入は目的ではなく家族が幸せに暮らすための手段
家を買うか、買わないかの話はつい金銭的な損得の話になりがちです。
しかし、住宅購入の良さはお金では語れない部分にこそあります。
説得の際に大切なのは、「単に家が欲しいから」という姿勢ではなく、
「家族と幸せに暮らすために持ち家が必要」
というスタンスを取ることです。
「家を購入したら私たち家族にはこんなまばゆい生活が待っている」
ということを具体的に、かつビジュアル的に提示するのがマイホーム購入決断の早道です。
とはいえ、住宅購入はあくまで手段であり、家族が幸せに暮らすために欠かせないものの一つ。
そのことをうまく伝え、夫婦二人三脚で夢のマイホームを掴み取りましょう。