あなたのお宅にある古い和室。
その活用方法に悩んでいませんか?
かつてはどの家にも1部屋は存在した和室ですが、現代の生活スタイルでは不便さを感じることが多いはず。
しかし、古さと不便さを理由にデッドスペースにしてしまっては非常にもったいないです。
それならいっそ、おしゃれにリノベーションをしてみてはいかがでしょうか?
和室はリノベーションをすることで、便利かつ上質な空間に生まれ変わることができるのです!
今回は、古い和室を洋室、もしくはモダンな和室にリノベーションする際の、注意事項やメリット、施工アイデアを解説していきます。
家の和室に少しでも不満がある方、和室リノベーションを検討されている方はぜひ最後までご覧ください。
-
-
参考【築40年のボロ家はどうすれば良い?】予算300万円であと20年住むための効率の良いリフォームとは?
築40年の住宅に住んでいるとあちこちの老朽化が気になり、家のリフォームを検討する方も多いと思います。 しかし一口にリフォームと言っても、修繕箇所によって値段がさまざまで、何 ...
続きを見る
古い和室をリノベーションするにあたって気を付けたいこと
20~40年前に作られた古い和室をリノベーションするにあたって、いくつかの注意点が存在します。
①古い和室は断熱性能が低い
和室が寒い理由。
それは断熱性能が低いからです。
近年の住宅は断熱が重要視され、夏も冬も快適に過ごせます。
一方、古い和室の多くは外気温の影響をそのまま受ける作りになっており、これを改善しないとせっかく工事しても住み心地の悪い部屋になりかねません。
断熱性を上げるには、壁や床に断熱材を貼ったり、窓の金属サッシを樹脂製のものと交換する方法があります。
もちろんその分費用は掛かりますが、可能な限りこうした断熱対策を行いましょう。
②和室→洋室のリフォームは下地工事が必要
畳とフローリングでは下地の構造が異なります。
なぜなら畳の厚さが60mmなのに対し、フローリングの板は12~15mm程度しかないからです。
そのため厚みの差を埋める工事が必要になります。
また、薄くなればその分、防音性が落ちるため、マンションであれば別途防音対策が必要です。
和室を洋室にリノベーションするメリットと施工アイデア
まずご紹介したいのが「和室→洋室」にリノベーションするものです。
(1)メリット
- 家具を置きやすくなる
- 床に座らない生活スタイルが作れる
- ダニが発生しにくい
- 畳よりもメンテナンスが簡単
和室をリノベーションするとこんなメリットがあります。
(2)施工アイデア
では実際にどんなリノベーションが可能なのでしょうか?
①フローリングに変える
まずは畳をフローリングに変えましょう。
気を付けたいのが、フローリングの種類によって寿命が異なる点です。
板を貼り合わせた複合フローリングであれば10~20年ほどの耐久力ですが、無垢フローリングであれば何十年も使えます。
ただしメンテナンスが必要ですし、当然無垢材の方が高価です。その部屋を何年先まで使うによって選択が変わるので、よく考慮しておきましょう。
②造作家具をつける
和室のタンスは処分して、造作家具を取り付けてみてはいかがでしょうか。
景観をすっきりさせることができますし、倒れる心配がないので地震対策になります。
また、ふすまのスペースをクローゼットに活用するのもおすすめです。
③壁を抜いて大規模LDKにする
中途半端な広さと間取りの和室であれば、壁を抜いて隣接のLDKとつなぐのも選択肢のひとつです。
リビングが広々とすれば家全体の雰囲気がガラッと変わり、家族が自然と集まる空間になります。
モダンな和室にリノベーションするメリットと施工アイデア
次にご紹介するのは「モダンな和室」にリノベーションすることです。
(1)メリット
- 今ある柱や梁(はり)を活かせる。
- そのまま寝ころべる。
- 子供のプレイルームや来客スペース、書斎や作業部屋としても使え、用途を選ばない。
- イグサの良い香りに癒やされる。
モダンな和室にリノベーションすることでこのようなメリットが発生します。
(2)施工アイデア
①畳を変える
和室は畳を変えるだけで雰囲気が様変わりします。
最近の家では、正方形で縁がないデザインの「琉球畳」がよく使われています。
モダンでミニマムな雰囲気になるので和室リノベにおすすめです。
また畳は形状だけでなく、イグサの色や編み方によっても印象を大きく変えます。
なかなか奥が深いので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。
②ふすまをクローゼットに変える
ふすまのスペースをクローゼットに改造してみてはいかがでしょうか。
「和室にクローゼット?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、現代の住環境と馴染んでとても使いやすくなりますよ。
扉を折れ戸タイプにすれば、開口部が広くなってより便利です。
また、木目調のデザインのものを選ぶと和室によく合います。
③間接照明を取り付ける
部屋の印象を大きく左右するのが照明です。
和室リノベーションを計画する際はぜひ照明にこだわってみてください。
天井の照明にはダウンライトを採用するとすっきりした印象になります。
天井高が低いときはこちらがおすすめです。
一方、天井の高さとスペースに余裕がある場合は、ペンダントライトを吊るすとオシャレになります。
また、間接照明もぜひ取り入れてみてください。
壁に埋め込むタイプのLEDを設置すればホテルのような雰囲気になります。
お手入れも簡単なのでおすすめです。
まとめ:和室リノベで理想の空間を作ろう
以上が古い和室のリノベーションアイデアの解説です。
いかがでしたか?
このように、古くて不便な和室でも、リノベーションを行えば驚くほど快適・便利でオシャレな空間に変わります。
今回紹介した施工アイデアをもとに、頭に思い浮かぶ理想の空間を叶えてみてはいかがでしょうか。
「新築の家はなかなか手が届かない…」なんていう場合でも、中古住宅を安く買ってリノベーション!なんて手段も選択に入れてみてもいいかもしれませんね。