【高齢者に降りかかる賃貸追い出しの現実】あなたが知らない数十年後に待っている恐怖とは?

高齢者 賃貸 追い出し

 

 

 

1970年から突入した「高齢化社会」。現在も止まることなく加速しており、2007年には「超高齢化社会」となりました。

年金問題などの様々な問題とともに、水面下で問題になっているのが「高齢者の住宅問題」です。

 

 

持ち家がある、家族と同居している、家族の支援がありホームに入居している等安定した老後生活を送っている人ばかりではありません。

「身寄りのないご老人が賃貸に住んでいる」

ことも現実であるということを憶えておいて損はありません。

 

もちろん生活をしていく上で住居は切っても切れないものであるが、今高齢の借主と貸主の間でトラブルが多発しているのです。

 

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高齢の入居者と貸主の間でのトラブルとは?

賃貸の貸主にとって、そこに入居する住民の人となりは重要事項です。

もちろん、年齢関係なくトラブルが起きてしまうこともありますが、相手が高齢であるが故に事態が悪化したり、解決が難航する場合もあるのです。

 

 

それでは一体どんなトラブルやリスクがあるのか、確認していきましょう。

 

病気・孤独死によるリスク

高齢者になればなるほど避けて通れないのが「病気になってしまうこと」ですよね。

ただし、家族や同居人がいれば突然入院となったとしても対処してくれるため安心ですが、単身で生活されているとなると誰とも連絡が取れずに最悪の場合そのまま突然死という可能性も出てきてしまいます。

 

 

万が一、入居者が孤独死してしまった場合、貸主として最大の問題は相続です。

入居者が死亡したとしても室内の遺品は相続人のものなので、貸主が勝手に撤去することはできません。

 

さらに、入居者は契約時にその部屋に入居する権利=賃借権を相続しているため、相続人は入居者の代わりに自分が住んでいない家賃を支払わなければならなくなり、貸主側は賃借権の相続を解除されるまで次の入居者を募集することはできません。

 

 

また、たとえ入居者の死後に遺品や契約について相続人と話し合おうとしても、そもそも孤独死に至る入居者は親族との関係が希薄なことが多く、相続人がわからない、連絡が取れない場合が多いのです。

 

 

認知症による家賃の滞納

さらに、トラブルになりやすい病気が「認知症」です。

同居家族がいても治療や生活にトラブルが多い認知症ですが、単身で生活している高齢者が認知症を患ってしまうと問題はさらに大きくなってしまいます。

 

 

その1つが家賃の滞納です。

認知症を患ってしまうと、仕事に支障が出る可能性もあり、給与が貰えずに家賃が払えなくなってしまうことも少なくありません。

 

 

また、認知症によって支払い自体を忘れてしまったり、国の助けを得るという手段があっても手続きがままならないということもあります。

もし入居者に家賃を滞納されたとしても、法律上、貸主はただちに入居者を追い出すことはできません。

流れとしては裁判所に建物の明渡しを求めて提訴し裁判所の判決を待つことになります。

 

 

しかしながら、たとえ被告である入居者から反論がなかったとしても、判決までには少なくとも2~3カ月はかかってしまいます。

さらに明渡すための判決を勝ち取ったとしても、退去せずにそのまま居座る入居者も少なくないのが現実です。

 

最終的には強制執行となるわけですが、いくら強制執行とはいえ貸主が勝手に入居者を退去させたり荷物を撤去したりすることは許されません。

 

実際に執行するのは管轄の地方裁判所の執行官となるのですが、執行官でさえ「高齢の入居者を追い出した結果、命に関わる事態になれば責任問題になりかねない」という考えから、高齢者に対しては強制執行をしたがらないということも事実としてあるようです。

 

 

入居者と貸主間でのトラブル

病気や家賃滞納とまでいかなくとも、高齢の入居者と貸主間でのトラブルは他にも聞こえてきます。

「”お風呂にお湯を溜めるとすぐ冷めてしまう”とクレームが来たりします。

 

 

お湯を入れて時間が経てば冷めてしまうのは普通だと伝えると、

”追い焚き機能をつけて欲しい。前の貸主はやってくれた”

と言われ困っています。」

 

「家賃は振込みでお願いしているのに、銀行に行けないからと直接持ってきた。」

「一度許したら、毎回直接支払うようになってしまった。」

など本来であれば入居者と貸主の立場は五分五分なので、到底貸主としても受け入れられないこともあります。

 

 

しかしなかなか話し合いが上手くいかないということもあり、最悪の場合、警察などの専門家の介入が必要な場合も出てきてしまうということもあるようです。

 

 

 

高齢者は本当に追い出される可能性があるのか?

ここまで、単身の高齢者の入居の際に起こる問題の深刻さをお伝えしました。

これだけの問題があれば貸主側が入居の許可に慎重になってしまうのは仕方ないのかなという面もあるかと思います。とは言え、

 

すでに入居している住民に対しての追い出しや嫌がらせは、到底受け入れられない事実でもあります。

次は実際に嫌がらせや追い出しはあるのかどうか見ていきましょう。

 

 

 

追い出しはないが新規入居は難しい

追い出しに関しては、前述の賃貸借契約に基づいて考えると不可能です。

万が一、貸主から個人的に攻撃を受けたとしても、入居については契約で守られていますから何らかの解決方法はあります。

 

 

しかしながら、今から高齢者が新規で賃貸を契約したいとなると審査に関しての難しさは出てきてしまう可能性はあるようです。

実際、60歳以上の方に「不動産に入居を断られた経験があるか」というアンケートを実施したところ、約2割の人が「ある」と答えたことが分かりました。

 

 

これは、貸主としても入居時のリスクを考えてしまうからという点があります。

とは言えこれに関しては、年齢に限らず収入が不安定な方は審査に通りづらくなってしまいますし、婚姻関係があるカップルに比べると、別れる可能性のある婚姻関係のないカップルは断られやすいなどの事実もあります。

 

貸主側としては

「トラブルなく、長く、安心して入居してくれる人」

が入居してくれる人を優先して入居させたいという思いも理解はできますよね。

 

 

 

高齢者でも安心して暮らす方法

単身の高齢者が賃貸で生活をしていくことは大変だということが色々な面から分かりました。

では、一体どうすれば安心して生活ができるのか?

現在は超高齢化社会になり、高齢者に対しての賃貸のあり方なども少しずつ変化してきています。

 

 

とは言え、これから自身のために備えようという方、

余裕がある方には「家を買う」という方法をお勧めします。

 

 

賃貸ですとどうしても貸主との関係や、審査というものが出てきてしまいます。

しかし、自分の家であればそういったしがらみもなく安心ですよね。

 

 

しかも現在はリノベーション物件などが人気となっているため、比較的安価な中古物件でも新築相当の綺麗な状態で入居できる可能性もあります。

これから自身の老後に備えるという方は自宅を購入を検討し、安心して暮らすという選択肢を持っておいた方がいいかもしれません。

 

また、すでにご高齢でご自身の生活にお困りの方には下記の方法やサービスがあります。

 

  • 家族との同居
  • 施設への入居
  • 介護サービス(介護保険制度で受けられるサービス)
  • 見守り、安否確認サービス
  • 高齢者世帯向けの食事配達サービス
  • 各自治体の支援サービス

家族との同居が可能な方や、施設入居できる金銭的な余裕があればその方が安心して生活できると思いますが、なかなかそうもいかない方もいらっしゃると思います。

そんな方でも利用できるサービスがいくつかあります。

 

要介護認定を受けていればもちろん介護が受けられますし、民間企業で提供している見守りサービスや安否確認サービスを利用するのも1つの方法です。

 

また、高齢者の栄養不足や火事などの問題を無くすために食事の配達を受けることもできますし、その他各自治体で行っている支援サービスなどを賢く利用することも大切です。

 

上記を利用することで人との関わりを持つことができ、問題があった場合に支え合うことができるというのも良いポイントですよね。是非利用を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

追い出しや嫌がらせという事実はなくとも、賃貸だと高齢者が入居しにくいというのは避けられない問題のようです。そのために

まだ時間に余裕がある方はしっかり備えておくことが求められますし、すでにお困りの方はサービスなどを上手に利用して、楽しく安全な老後生活を目指していきましょう。

 

 

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